札幌のコンカフェ経営者様・キャストの皆様へ ご一読いただけると幸いです

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シャングリラグループの野口です。
突然ですが、今コンカフェ業界について思っていることを書かせてください。

現在、札幌にはコンカフェが爆発的に増えてコンカフェ業界が盛り上がっていると同時に、良い話も悪い話もかなり飛び交っています。
それらを見聞きし、10年近く前からのちのコンカフェと呼ばれるお店を出した僕は色々と思う事があります。
ぶっちゃけ、今はコンカフェ業界の雰囲気や流れがあまりよくないなと感じています。

それを今回、僕が思っていることを”経営者”の視点からお伝えしたくブログを書いています。
僕自身、完璧な経営者でもないし、完璧な人間でもなく偉そうに言える立場ではないです。
そして僕はコンカフェの経営者ですが、だからと言って誰の味方でもないですし、自分のお店、グループを正当化したいわけでもありません。

書いていて僕自身が当てはまる部分、反省しなきゃいけない部分もあると思います。
それらをひっくるめて、単純に僕が今思っている事をひとりでも多くの人に伝えられたらと思っています。

 

コンカフェで働くキャストの皆さんへ

今コンカフェはたくさんありますよね。
お店はたくさんありますが、たくさんあるとどうしても良いお店も悪いお店もあります。
悪いお店があるのは事実です。
でも、実際に入店してみないと良いお店か悪いお店かってわからないですよね。
はじめてのお店なら尚更。

そこで。
もし働いていて「おかしいな」と思ったら、「常識的に考えて変だぞ」と思ったら、何か違和感を覚えたら、まずはすぐ経営者に相談しましょう。
そこで相談して「おかしいな」と思った事に対して説明してくれない、「常識的に考えて変だぞ」と思った事を改善しようとしない、違和感がずっとあって働いていて楽しくないと思ったら
すぐ退店しましょう。

そういうお店に残ってがんばっても疲れるだけです。
それに楽しくないですよね。
辞める決断をしても理由をつけて辞めさせてくれない、お給料が支払われない事態になったら、すぐ労基に相談しましょう。
さらに理不尽な事があればすぐ弁護士や警察に相談しましょう。
大人の力を精一杯使ってください。
そしてひとつ経験したら、今度はお店を見極める力がついているはずです。

その上で。
今、僕が思っている事。
それは辞めたお店の内情をツイッターで暴露する事。
今、とても流行ってますよね。
見ていると確かに考えられ無いような内容だったり、かなり理不尽な扱いを受けてやり場のない悲しみやストレスがあってツイッターで晒してるのかなと想像します。
でもそれは、僕は違うと思います。
経営者だから暴露されたら困るという事ではなく、暴露する事でもしかしたらあなたが社会的な制裁を受ける可能性があるから。

理不尽な扱いを受けたり理不尽な事が起こったなら、まず先に弁護士や警察に連絡をして専門家に相談して行動するのが第一です。
それをせずにツイッターで暴露しても問題はひとつも解決しません。
解決しないどころかそれをする事で名誉棄損で訴えられ、被害者なのに加害者となってしまう事が考えられます。
被害者なのに加害者になってしまわないためにしっかり順序を踏むべきだと思います。

もしそこであなたの理不尽な扱いが認められれば慰謝料など貰える可能性、そして経営者が社会的制裁を受ける可能性があります。
そこで清算するのが正しいと思います。
無料で聞いてくれる弁護士さんも沢山います。

その手続きの中で、お店の言い分がわかる事もあると思います。
自分が見ている景色と経営者が見ている景色が違う事がよくあります。
それが誤解の原因になる事も多いのですが・・・
でもその誤解ってちゃんと話し合えばわかりあえるものなんですよね。
長年の経験で断言できます。

それをせず女の子の一方的な言い分だけ、キャストの主観だけでツイッターに書くのは大変危険な事だと思います。
今の時代、キャストの子がお店を潰そうとして、ある事ない事を嘘を書けばたちまち炎上をしお店は簡単に再起不能になってしまいます。
経営者も数百万もしくは、数千万円お店に投資をして自分の人生をかけて挑んでいます。

でも実際それらが事実ではなかった場合、さきほど書いたように名誉棄損などで訴えられる、被害者なのに加害者になってしまう可能性があります。
ツイッターに書く前に、しっかり話し合ってほしいなと思いますし、話し合う環境でないなら弁護士や警察、労基の力を借りて問題解決した方がいいと思います。

 

同業の経営者様へ

僕のブログを読んでる経営者様のほとんどは、同じコンカフェ業界の経営者様だと思います。
ある意味商売敵である僕がこんな事を書くと綺麗事だと思われるかもしれませんが
僕はコンカフェ業界をもっと明るい業界にしていきたいんです。
その一助になればと書いているので、余計なお世話かもしれませんが温かい気持ちで読んで頂けたら幸いです。

コンカフェ業界、華やかに見えますが実際は集客の問題、求人の問題、キャストやお客様とのトラブル、泥臭い事の毎日ですよね。
大変ですよね。
お気持ちはわかります、、、僕も日々試行錯誤の連続です。

最近、女の子がお店を辞めてツイッターでお店の失態を暴露するという事例が多く見られます。
実際僕が思うに
キャストの女の子に責任をすべて押し付けてませんか?
宣伝、集客、売上、教育
そりゃ、女の子も言う事聞かなくなりますし、理不尽な事が起こったら辞めたくなるし暴露したくなりますって。

今コンカフェ業界が荒れているのは、業務のすべてを若い女の子に任せてる(頼っている)からだと思います。
正直20歳を満たない女の子に責任を全て押し付けるのは酷な話です。
中には酔っ払いや心無いお客様もいてストレスを抱え、その上お店の運営やお店の利益を上げるというプレッシャー。
その上、モラルまで問われるのは大変難しい事だと思います。

その結果、お店への不信感や、ストレスがたまり、退店時にお店の悪口など暴露して辞めるキャストが多いのだと思います。
売り上げが上がらないのも、お客様が来ないのも、キャストが辞めてしますのも女の子の責任ではありません。
全て経営者の責任です。

キャストが言うことを聞いてくれない → 言う事を聞きたいと思えるほど経営者が信頼されてない。
キャストがやる気がない → 経営者が頑張った結果のゴールややりがいを与えていない。
キャストが売り上げを上げられない → 経営者がお客様にとってお金を使う価値を見出せるお店作りができていない。

僕はコンカフェ業界に関わる以前、水商売を経験しました。
水商売はうまく行かないのはキャストのせいにしがちです。
コンカフェも同じくキャストのせいにしがちになっています。
でもそれは違って、お店で起きる大半の問題は経営者の問題だと思います。

正直、最近コンカフェをやりたがる子の中には無茶苦茶な女の子もいます。
でも経営者が未熟だから「無茶苦茶な女の子だな」と思っているだけで、しっかり向き合えば実は素直だし真面目で素晴らしい人材だったという事も多いです。
その子たちをどう集めてどううまく使えるか、使わないかはすべて経営者次第です。

経営者は、絶対誰かのせいにしてはいけないのです。
お店で起こる事は全て自分の行動にリンクしています。

その上で。
経営者がコンカフェの子をクビにして、その理由を店舗の公式ツイッターで晒すのも流行っていますがそれも違うと思います。
クビにするにはそれなりの理由があると思います。
でもその理由は経営者のその子だけが知っていればいい事で、それ以外の人は知る必要はありませんし誰かに公表する必要はありません。

なのにクビの理由をみんなが見れるツイッターに晒すという行為はその子の未来を壊してます。
この狭い札幌という地域でみんなが見れるツイッターで理由を晒し、その子の未来や可能性まで壊す権利は僕たちにはありません。

 

最後に

僕がこれを書いた理由は、偉そうにしたいわけでもなく、経験や知識をひけらかしたいわけでもないです。
僕は、このコンカフェ業界が大好きです。

キャストも本当に可愛いし、キャストとお客様が楽しそうに話している姿を横目でみているのが好きです。
たまに僕もお客様と接客しますが、全く苦でないし友達と飲んでる感覚です。
仕事がすごい好きです。
頑張っているキャストがシャンパンやご褒美ドリンクをもらったら僕もうれしいし
入れて頂けるお客様にも本当感謝しております。

そんな素敵なコンカフェ業界を壊したくないし壊れてほしくない、もっと素晴らしいものにしたいんです。

こんな事を偉そうに書いてますが、僕も過去には後悔するようなミスをたくさんしてきました。
恥ずかしながら、僕が直営でみているお店でも、僕の配慮不足でキャストが辞めてしまったり、お客様に迷惑かけることも沢山あります。
今振り返ると「なぜこの子にこんな理不尽な事したんだろう?」と思い出すたびに嫌になるミスや後悔も沢山あります。

今もありますし、自分が気づいていないだけでもしかしたら現在進行形で傷ついているキャストの子がいるかもしれない。
僕に不信感をもっているお客様もいるかもしれない。
そういう不満やミスをいつツイッターに晒されるか、僕だってわかりません。

でも、そういう晒しあいで生まれるものは何もありません。
ただ業界のイメージが悪くなるだけです。

このままコンカフェ業界のイメージが悪くなり続けると
働きたい子が減り、人材不足になり、顧客満足度が減り 業界全体がつまらない活気のない業界になってしまいます。
キャストの子達もお客様が来ないと給料も上がりずらい、採用もされずらい業界になるかもしれません。

そんなつまらない業界にしたくなくて、そして今こうやって何かを伝えたくてこのブログを書いています。
もっともっと活気あふれるコンカフェ業界にしていきたいんです。

 

長文失礼いたしました
株式会社Shangri-La 代表戸締り役社長 野口直哉

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